卒業式
書道師範科、ペン師範科、篆刻科それぞれの全課程を修了、卒業試験に合格された65名の書学院受講生が晴れて卒業を迎えました。卒業式には、熊本にてリモート受講で勉強された方など、全国から50名が参加されました。
定刻が近づくと、三々五々、華やかな装いに身を包んだ卒業生が集まり始め、徐々に式の雰囲気は高まり、久しぶりに会う書友との話も弾み、笑顔の花があちらこちらで咲いていました。
師範科でご教授いただいた講師の先生方、卒業生もそろい、時間通りに卒業式が始まりました。
卒業証書・師範免許状授与
はじめに卒業証書授与が行われました。石橋鯉城書学院院長が授与者として登壇。書道、ペン、篆刻のⅠ期、Ⅱ期、Ⅲ期と修了期ごとに全員の名前が読み上げられ、各期の代表者に卒業証書を授与されました。続けて、師範試験合格の証しである免許状・標札が、合格者を代表して川嶋莉奈さんに授与されました。
卒業書作展の優秀者表彰では、髙石ゆりあさん、西田有希子さん、槻木新二さん、地引友美さんに書学院院長賞が授与されました。

書学院院長賞 西田有希子さん

書学院院長賞 槻木新二さん
式辞・卒業生代表謝辞
続いて石橋鯉城院長より式辞を賜りました。「卒業おめでとうございます。皆さん自身の努力はもちろんですが、周囲の方々のご理解もあって、今日のこの佳き日を迎えられたことと思います。私は現在、87歳ですが、60歳を過ぎ、二回目の人生に入ってから書道が見えるようになってきました。先人の遺してくれた作品の筆遣い、呼吸を感じられるようになり、作品と会話ができるようになりました。継続は力なり。これから皆さんにもそういう世界が開けてくると思いま宇す。卒業はその第一歩だと思って、ともに進んでいきましょう」と実感のこもった温かい励ましの言葉に、卒業生一同、熱心に聞き入っていました。
卒業生を代表して書道師範科・小畑知子さんが謝辞を述べられました。書学院での学びで得たもの、講師の先生方への感謝、そして今後の精進の意気ごみを、率直な言葉で語ってくれました。
「仰げば尊し」斉唱
最後に、先生方へのご恩と、共に卒業を迎えた書友との思い出を胸に、全員で「仰げば尊し」を斉唱し、卒業式は恙なく終了しました。