令和6年4月26日(金)〜4月28日(日)の三日間、神田書学院を会場として、令和5年度の卒業作品を展示する書作展が行われました。

第47回書作展 Web展覧会
直接お越しいただけない方のためにも、会場の雰囲気も味わっていただけるWeb展覧会を開催しております。
Web展覧会
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書学院院長賞
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髙石 ゆりあ
第47回書学院書作展に出品しまして、この度素晴らしく栄誉ある書学院院長賞を賜りまして誠に有難うございました。 書学院に入りまして二年間、院長先生を始め 諸先生方のご指導と、事務局の方々、クラスの皆々様から頂いたご厚意に対し感謝に堪えません。 初心者で入校し、授業で学んだ後 休日は殆どの時間を書道に当てて 少しでも書の技術を身に着けたいと焦った時がありましたが、基礎科から専攻科へと進むに連れ、書道史を学び、墨の濃淡 仮名の取組、条幅へと課題が進み 手習いだけでなく 目習いも大切なプロセスだと知るようになりました。 顔真卿を書いた時に、先生より 私に合ってるかもしれないと言って頂いた言葉に促され、卒業制作には「祭姪文稿」を課題に選びました。 顔真卿の特徴的な筆遣いのご助言を頂きながら繰返し取組んだ結果、この賞に導いて戴けました。 この賞を糧に、更に精進し励んで参りたいと存じますので 今後ともご指導ご鞭撻賜りたく、どうぞ宜しくお願い申し上げます。
書学院院長賞

西田 有希子
この度は、思いがけず書学院院長賞という名誉な賞を賜り、心より感謝申し上げます。 神田書学院での二年間はかけがえのないものでした。ご指導賜りました六名の先生方(額賀博道先生、今川佳香先生、松岡雪華先生、甲谷景子先生、八尋光華先生、永井香樹先生)をはじめ、事務局の皆様、学友の皆様、そして友人と家族に感謝の気持ちで一杯です。 丁度、専攻Ⅲのクラスは夏の盛りでしたが、八尋先生のご指導のもと一枚に四時間かけて、二十枚近く書いた一枚が受賞となり、まさに汗と涙が結晶となりました。ありがとうございます。 書道は小学校入学と同時に菩提寺で始めました。その後転居のため新しく書道教室に通うこととなり「不二」に出会いました。二年間で六段まで昇段したところで再び転居となり、その後は書道から遠くなりました。それから数十年、「あなたはいつか書道ができたらいいですね。」と別れ際に先生から頂いた言葉をいつか実現できたらいいなと思っておりましたが、「不二」という遠い昔の記憶に導かれ、書学院に入学することとなりました。書道は「學・藝・道」であり終わりのなき道と心得、心新たに精進して参りたいと存じます。引き続きご指導賜りますようお願い申し上げます。
書学院院長賞

槻木 新二
この度は、書学院院長賞を賜り誠にありがとうございました。 永年の職を離れたのを機に、「書」を後半生の生きがい・楽しみの一つとしたく、書学院に入学しました。この2年間はまさに書道第一で過ごし、書学院の充実したカリキュラムと熱心かつ親身な先生方のご指導のお陰で、独学では得られない書道の基礎をしっかり学ぶことができ感謝しております。 特に印象に残っていることは、草書千字文を学びながら草書のくずし方の特徴をある程度つかめるようになり、より一層草書体への関心が深まったことです。また、「かな」については、これまで習練したことがなく、筆の持ち方をはじめ運筆、潤渇の表現など苦労もありましたが、学ぶことすべてが新鮮で、精力的に取り組むことができ、卒業作品となった高野切第三種臨書作品を仕上げた時は、感慨深いものがありました。 これからは、「拙を守る」姿勢を大切にしながら、「書」を楽しんで参りたいと思っています。
書学院院長賞
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地引 友美
この度は書学院院長賞を賜り、大変光栄に感じております。同時に名誉ある賞に恥じぬよう身の引き締まる思いです。連絡をいただいた時は驚喜いたしました。今もなお夢見心地です。 これまでご指導くださった多くの先生方、事務局の皆さん、共に学んだクラスの皆さん、多くの方々からアドバイスをたくさんいただき受賞することができました。深く感謝申し上げます。 情報機器が増え手書きする機会が減りつつあるなかで、改めて自分の字と向き合い、落ち込むことや筆のようなメリハリのある線や墨継ぎがうまく表現できず苦戦する事も多々ありましたが、楽しく卒業制作に取り組むことができ、有意義な時間を過ごすことができました。そして、卒業という節目にこのような賞をいただけたこと、本当に嬉しく存じます。 幼少時代から習字を習い始め、まだまだ通過点、新たな目標に向かって精進を重ねて参る所存です。今後ともご教授いただけますと幸いです。 末筆になりましたが、日本書道教育学会の益々のご発展をお祈り申し上げます。