第43回書作展の優秀作品と受賞者の所感を紹介します。
日本書道教育学会 理事長賞

黄州寒食詩巻
安達 智子
この度は素晴らしい賞を賜り心から感謝申し上げます。20年程前、仕事で筆を持つ機会が多々ございましたが、納得のいく字を書くことができない私に上司はいつもお褒めの言葉をかけて下さいました。その言葉に充分応えられないまま時間が経ち、退職して十数年、偶然書学院の看板を目にし、 悩んだ末に師範コースの受講を決めました。大変熱意のある諸先生方のご指導のもと課程を修了でき、 感謝の気持ちで一杯です。今後も書に関わりながら 歩みを進めていきたいと思います
日本書道教育学会 理事長賞
溝上 佳代
この度は理事長賞という身に余る賞を賜り、心より感謝申し上げます。書学院での学びは書道の基本や歴史に多く触れる事が出来た、とても有意義な時間でした。今までイメージでしか書を観ていなかったのが、書いてある線一本一本にも意味を感じ深く書を観れる様になりました。また、ご指導頂いた先生方、学友、先輩方は書への情熱を持った尊敬すべき方々でした。この出会いは私の宝です。本当にありがとうございました。
書学院 院長賞

書譜
岩脇 正代
この度は書学院院長賞を賜り、望外の喜びと感謝の念で一杯です。書への興味・関心は小学生の頃の書道教室に始まります。「不二」誌を通して本学に入学し、基礎の三体の千字文を学び、卒業制作には真蹟の「書譜」を目の当たりにした感動から取り組みました。その書論からの学びも意義あるものでした。本校の理念である「学・藝・道」の主旨を究めて自己研鑽に励みたいと思います。今後とも御指導を宜しくお願い致します。
書学院 院長賞

曹全碑
井村 俊則
この度は、書学院院長賞という素晴らしい賞を頂き、誠にありがとうございます。
ご指導を頂きました諸先生方には、心より感謝申し上げます。
川奈書学院で最初に学び始めた頃は、基礎 I 、基礎 II やどのコースも同じ部屋で、師範科で1つ先を進んでいる生徒さんと切磋琢磨し合い良きライバルとして一緒に学び、仕事をしながらも書くのが楽しくて日に8時間書く日々でした。卒業してあの頃を思い返し、新たな分野にチャレンジしながらも、あの時のひたむきさを忘れずに精進していこうと思い ます。
書学院 院長賞
折金 志乃
この度は書学院院長賞という身に余る賞を賜り、心より感謝申し上げます。
高野切第三種に取り組みはじめた頃はうまく体の力が抜けず、こんな状態で完成にたどり着くのかと不安で一杯でしたが、先生の温かい言葉の数々が支 えになり、クラスメイトの前向きな姿勢にも刺激を受けて学習を続けることができました。出品作品は、何枚も書いた中で一番リズムに乗って書くことがで きた一枚だったことを覚えています。
師範科を卒業しましたが、書道の学習はまだまだこれからということを実感する日々です。今回の受賞を励みに今後も一層精進して参りますので、ご指導ご鞭撻の程よろしくお願い申し上げます。