令和3年4月9日(金)〜11日(日)、神田書学院および大阪書学院にて令和元年度・2年度の卒業生合同による第44回書作展を開催致しました
暖かな春の日差しに恵まれた佳日、神田書学院および大阪書学院にて、令和元年度・2年度の卒業生合同による第44回書作展を開催致しました。令和元年度の書作展は、緊急事態宣言の発令により延期となりましたが、卒業生の皆様から書作展開催を待ち望む多数の声を受け、令和元年度・二年度の卒業生合同にて開催する運びとなりました。
開催にあたっては、感染拡大防止の観点から、入室時の検温、チェックシートの記入などの対策を実施致しました。会場では、師範科で二年間学習した集大成ともいえる作品を前に、久々の再会を果たした卒業生、講師が制作過程での思いや近況、今後の進路など尽きない話に花を咲かせる姿が見られました。
この一年、二度の緊急事態宣言等もあり、卒業までには様々な困難があったことと思います。しかしながら、郵送添削講座への参加や授業再開を望む声を数多く頂戴し、書道学習への絶え間ない意欲を改めて感じる機会ともなりました。
本学を創設された石橋犀水先生の言葉に「拙を守れ」「初心忘るべからず」「継続は力なり」があります。この言葉を胸に、卒業後も特設科、不二誌等で更なる研鑽を積まれ、「學・藝・道」の書道精神を実践されますよう願っております。
神田会場



大阪会場



第44回書作展 Web展覧会
直接お越しいただけない方のためにも、会場の雰囲気も味わっていただけるWeb展覧会を開催しております。
神田Web展覧会

大阪Web展覧会

- 画面上部の赤い○をクリックすると視点がかわります。(神田のみ)
- 点滅している△をタップすると作品画像がアップになります。
- 右下+−で画面の拡大縮小ができます。
日本書道教育学会 理事長賞

後藤真理子
この度は、第44回卒業書作展におきまして、思いがけず「理事長賞」という栄誉ある賞をいただきましたこと、誠に有難うございます。受賞のご連絡をいただいた時、しばらくは信じられないような気持ちでした。このような賞を受賞できましたのも、常に熱心にご指導いただいた諸先生方、机を並べ切磋琢磨した学友達、事務局の方々のサポートのお陰と心より感謝申し上げます。
学習を続ける中で私が感じた本学院の素晴らしい点は、多くの先生方からご指導を受けることで多様な経験を積めること、千字文の徹底学習により基礎力が養えること、いにしえの書聖に学ぶ指導法により書道の深みに触れられることです。今後は、このような貴重な経験を生かし、書に対し真摯に取り組み精進して参りたいと思います。最後に、お世話になりました諸先生方、学友達、事務局の皆様方および日本書道教育学会の益々のご発展を祈念いたし、受賞の御礼の言葉とさせていただきます。
日本書道教育学会 理事長賞
ヴォルコゴノフ・ドミトリー
師範コースを2年に渡り受講させてもらい卒業することができました。鯉城学院長を始め、先生や事務員、仲間の方々、ご指導頂き深く感謝致します。海外在住ということもあり、これまで通信の形でしか習ったことがありませんでした。毎週、教室での勉強だけではなく、競書誌の課題や学期毎の宿題が同期と同じペースでちゃんとできるかどうか不安でしたが皆さんが親切にして下さいました。
どの分野でもそうですが、継続は力なりと言われているように、毎週筆を持つと効果が出てくるし普段の書き振りも綺麗になります。それから、対面授業は通信と比べるとメリットが沢山あります。書いた作品に関して色々な細かいコメントも頂けますし、先生がお手本を書いているのをそばで観るとオーラまで吸収できるので理解も成長も早いです。また、何人かの先生にご指導が頂けるので様々な見方に触れることが出来、普段得られない体験です。ありとあらゆる書体や大きさの作品を書くチャンスに恵まれ、これからもその貴重な体験を生かせていければと思います。